2008年4月30日水曜日

YEBISU

みなさんは鉄板焼きを食べる時はどこに行かれますか?ここは私のお気に入りなのですが、東京都目黒区の恵比寿駅の近くにあるウェスティンホテルの22階に「鉄板焼 恵比寿」という鉄板焼きやさんがあります。このお店実は2007年に発売されたミシュランガイドTOKYOにも掲載されている、かなりの有名店です。店内からは恵比寿ガーデンプレイスの美しい街並みを見ながら厳選された和牛(たしかA5です)、鮮度抜群の魚介類を目の前で鮮やかな手さばきで調理してくれます。内装も高級感あふれる優雅でありなおかつ落ち着いた雰囲気なので目の前の料理に集中することができるのです。このお店には個室もあり、全室に鉄板カウンターと食後にくつろぐことの出来るソファも装備しているそうなので、機会があれば利用してみたいものです。ちなみにこの個室プランは鉄板焼きがらワインまでが付いて4名からの利用で、一人あたり25000円からだそうです。通常の鉄板焼きのディナーコースは15000円からと、1流の鉄板焼き屋さんにしてはとてもリーズナブルな設定です。六本木などにあるそこまで名の通ってない某鉄板焼き屋さんでも1人前あたり3万円近くもするのですから、今日のデートは「鉄板焼きで決めよう」なんて思っている方なら迷わずこの「恵比寿」で決まりですよね。さて、それなりの料金で美味なのは当然なのですが、このお店の売りの一つに平日のみではありますが、とてもお得でおいしいランチメニューがあります。メニューをあげると、ステーキランチ(3000円)、一日20食限定の和牛の鉄板すき焼き風味(3500円)、一日10食限定の恵比寿ハンバーグ(3200円)、和牛ステーキセット(5000円)の4種類です。中でも一日10食限定の恵比寿ハンバーグがおすすめですね。ディナータイムで使用される上質な肉の細かい部分の残りを使用しているという噂の国産牛100%のハンバーグで、洋風ソースと和風ソースのどちらかを選ぶことができます。一口このハンバーグを食せばあなたも奇跡を感じることができるでしょう。この「鉄板焼 恵比寿」、サービス、質、値段ともに日本屈指のレベルであることは間違いないので今後も何度も足を運びたいお店の一つです。

2008年4月29日火曜日

SAKURAI

東京都文京区の湯島に「厳選洋食さくらい」という洋食屋さんがあります。場所は地下鉄銀座線上の広小路駅をでてすぐのところにあります。この「さくらい」という洋食屋さん、店主も「より高級な食材を吟味する事だけがサービスの向上ではなく、リーズナブルな料金の範囲でお客様に厳選された食材や味を提供することを追及している。」とコメントするように高級志向の洋食屋さんではありません。店名の「さくらい」はお店が家族を中心とするメンバーで構成されていることを意味しており、アットホームな雰囲気を前面に押し出しているところに好感が持てます。かといって定食屋さんではありません。定番のメニューはたらばガニがたっぷり入っているカニクリームコロッケ(1900円)、とても柔らかいオクステールシチュー(3000円)、とても香ばしいメンチカツ(1800円)ハーフなら900円、ガーリックソース味の和風ハンバーグ(1900円)、ご飯物ならトマトソースとデミグラスソースから選べるオムライス(1300円)、ハヤシライス(1700円)、野菜カレー(1400円)、ステーキ丼(1700円)、これらのご飯物はすべてハーフサイズがあり、半額になるというところがうれしいですね。おすすめなのは洋食コース(3000円)で、メイン料理が選べるほか、小さな前菜三点盛りとロールキャベツ、オムライス、デザートとコーヒーまでつくのですからとてもリーズナブルです。中でもロールキャベツはとろとろに煮込まれていて非常に美味。5種類のハーブが入っているそうです。ハンバーグも「さくらい」自慢の濃厚なデミグラスソースがたまらない一品です。その他にも数種類のコース料理があるのでその時の気分でどんな味でも楽しむことができます。最近では高級志向の洋食レストランがもてはやされる風潮も見られますが、この「さくらい」にくれば使う金額と得られる幸福感は比例するものではないのだということが実感できると思います。リーズナブルな価格設定、ハーフサイズも承るという心配り、ぬかりのない料理の味付けと火加減と、随所にお客さんへの心配りを感じることができるこの「さくらい」あなたもぶらりと尋ねてみてはいかがでしょうか?

2008年4月28日月曜日

TAIMEIKEN

地下鉄東西線の日本橋駅から3分くらい歩いたところに「たいめいけん」という洋食屋さんがあります。2階建ての作りで1階と2階ではメニュー構成がまったくちがうお店なのですが、1階はカジュアルな洋食レストランといった感じの比較的リーズナブルなメニュー構成です。中でも目を引くのが名物メニューのコールスローとボルシチの価格が50円というところでしょうか。それ以外の価格は他の洋食屋さんに比べて少し高めなのですが、この50円があることによってとてもリーズナブルな感じがしますね。このお店にはタンポポオムライス(1850円)というメニューがあるのですが、その名前の由来は映画「タンポポ」に登場した料理で、その監督である伊丹十三さんが自宅で作っていたオムライスだからだそうです。このタンポポオムライスですが、ケチャップやバターを利かせた少しマイルドなチキンライスのうえにプルプルの半熟オムレツが乗っていて、そのオムレツの中央にナイフを入れると中の半熟の部分がご飯の上にトロ~ッとしみこみます。卵も上質なものを使用しているのが分かるほどの濃厚な味です。ただ、この素材だけに対して1850円というのは少し割高に感じますよね?しかし、コールスローとボルシチを注文しておけば誰しもが納得しておいしく食せるはずです。2階部分は洋食屋さんではなく洋食レストランとして本格的な料理を提供しています。素材の一品一品の鮮度やその仕込み、ソースなどの仕上げも手間ひまをかけて行っていると評判です。メニュー例をあげると、前菜盛り合わせ(2100円)、小海老カクテル(3200円)、コンソメスープ(1300円)、鮮魚のムニエル(3200円)、車海老のフライ(3500円)、帆立貝のコキール(3200円)、鮑のコキール(3500円)、タンシチュー(3200円)、ビーフコロッケ(2100円)、チキンライス(2100円)、スパゲッティ(2100円)、カツサンドウィッチ(2400円)、ステーキ丼(3000円)そして小皿料理を沢山食べさせてくれるコースが各種そろっています。どの料理も手抜かりはないようで味の評判がとてもよく、洋食レストランとしては確かな位置を築きあげています。デートで行くのもいいと思いますし、お祝いの席なんかにもぴったりな一店なのではないでしょうか?

2008年4月27日日曜日

Menya-Goto

池袋の西口公園をぬけて少し歩いたところに「麺屋ごとう」というラーメン屋さんがあります。全国的にも有名な東池袋の「大勝軒」で修行をした兄弟が独立してできたラーメン屋さんです。実際従業員はその店主兄弟とおそらくそのお母様が定休日以外は毎日厨房にいます。このバイトを雇わないことからもラーメンに対して妥協は許さないという心意気を感じますね。メニュー構成は基本はラーメン(600円)ともりそば(600円)に麺をあったかかくするあつもり(600円)、それにその他トッピングを加えたものとなっています。特筆したいのがチャーシューやメンマなどのトッピングを足さなくても十分にボリュームのある具材が入っていることです。その内容はチャーシュー、メンマ、ねぎ、海苔、なんと卵までデフォルトで入っているのです。しかもそれぞれの具材が非常に高品質です。メンマも歯ごたえがよく味がしっかりとしていて、一切れだけの海苔はただのかざりではなく味と香がしっかりとしている名脇役ともいえる存在となっています。チャーシューはスープやその他の具材とぶつからないようになのか、薄味です。ごとうさんはスープのダシとしてこの味と肉質のチャーシューを入れているのだろうなと、勝手に思い込んでいます。なのでチャーシューは食べきらないことが多いです。とにかくこのボリュームでありながらこの価格設定には驚かされました。世間では卵はトッピングで入れるのが通例となっていますし、それでもどこのお店も大抵は650円くらいに設定しています。最近では原油が高騰したせいか多くのラーメン屋さんが値上げを始めました。それでもいまだにこのボリュームとこの価格を継続しているという事実には頭が下がります。別にどうしても安く食べたいなどと思っているわけではないのですが、この「麺屋ごとう」がお客さんとの関係をいかに大切に思っているかを価格からも表現しているような気がして感動すら覚えます。味のほうはもちろん最高です。「大勝軒」の味をそのまま使うのではなく間違いなく「麺屋ごとう」オリジナルの味です。特に「もりそば」を食べたあとにスープを足してもらうことが出来るのですが、一度これを飲んでしまうと、しばらくはこのスープが飲みたくて飲みたくて仕方がなくなる中毒のような状態になるほどです。

2008年4月26日土曜日

TSUTSUI

津々井という、マスコミなどにも取り上げられる有名な洋食屋さんがあります。お店の場所は中央区新川で、地下鉄日比谷線の茅場町駅から徒歩5分くらいのところです。内装は、シンプルで小奇麗な感じで、1階が厨房、2階と3階が客席となっています。なんでもこのお店、新川で57年もの歴史があるそうで、2代目の店主の越田健夫さんは、ホテルオークラでフレンチの修行をしたそうです。味のほうはさすがにフレンチらしく、どの料理も素材の吟味や仕上げのソースなどにもこだわっているようで、とても奥深い味わいです。人気のメニューは、ランチタイムなら数量限定の名物ハンバーグ丼(1050円)や、ステーキ丼(1580円)。なんと、このハンバーグ丼の自家製のデミグラスソースは20日間も煮込んで作られているそうです。丼の上に厚みがあって柔らかい肉質のハンバーグを乗せ自家製のデミグラスソースをかけ、その上に目玉焼きが乗っているというシンプルなつくりですが、このふんわりとしたハンバーグと、濃厚で深みのあるデミグラスソースの相性が抜群のハーモニーを作り出してくれます。おそらく、他の具材をこれ以上丼に乗せてしまうとこの味のバランスの邪魔をしてしまうのでしょう。夜メニューの一番人気といえばやはりタンシチュー(2100円)なのではないでしょうか?プレートには厚めのタンとポテトや野菜類が盛り付けられていて、タンにデミグラスソースをかけてあります。このタンシチューですが、なんと4時間以上も煮込んで仕上げているらしく、歯ごたえがあり、濃厚なデミグラスソースにもひけをとらない存在感があります。付け合せている野菜類はこの濃厚なタンシチューの味をさらに生かすために少し薄めの味付けがされています。それぞれの具材がそれぞれを生かしあう。それこそが本当に秀でた一品の条件であり、このプレートは見事にそれを体現していると思います。他のメニューはランチタイムなら、スタンダードなハムオムライス(1050円)、トマトソースをかけたトロトロオムライス(1380円)、中にドライカレーが入っているオムドラ(1380円)、ポークカレー(950円)などがあります。近くに行く用事があったときはまた食べに行きたいと思います。

2008年4月25日金曜日

HAYASHIYA

今日は、B級グルメの王道、ラーメンのお話です。ここ最近は異常なつけ麺ブームとなっていますよね。私もつけ麺は大好きですが、今やラーメンを凌ぐ人気と言っても過言ではないかもしれません。このはやし家というお店はブームになるずっと前から独自の味を展開しつづけている名店です。場所は新宿区百人町の大久保駅から徒歩5分くらいのところにぽつんと小さな建物があり、そこで営業しています。一見プレハブにも見えるラーメン屋さんです。メニュー構成は、ラーメンと、みそラーメンと、つけ麺の3品だったような・・・このお店に対する好感度を上げてくれたのが、普段は400グラムという超大盛りのつけ麺なのですが「少なめでお願いします」と言うと、なんと半熟卵またはメンマをサービスで追加してくれるのです。味のほうは、ブームの遥か前から味を追求していただけあり、最近よく見られる酢や砂糖が多すぎてスープのダシの持つ本来の旨みが殺されてしまっているつけ麺とは一味違います。というよりもダシとタレの味がめちゃめちゃ濃いです。私もそのまま飲んだことがありますが、飲みすぎるとムカムカしてしまいます。しかし、私のはじめてのつけ麺はなにをかくそうこのお店だったので、「なるほど、この濃いスープにつけて食べるからバランスがいいのか。これがつけ麺か。」と深く感動した次第です。このスープ、ただ濃いだけではなくカツオやサバの香りを存分に楽しめるように店主が試行錯誤して作り上げたのが容易に想像できる味です。濃くしょっぱいがその中に秩序というものが存在し、加えて麺との相性まで考えられたものです。ちなみにこの麺も今世間に出回っている麺(それはそれでおいしい麺だと思います)とは違い、つるつるとしていてちょっと甘みさえする良質の麺となっております。きっと最初に麺を作り、その後スープを研究し、さらに同時に味を高めていっているのでしょう。この「はやし家」雑誌などにもよくとりあげられ、行列ができていると書かれていますが、実際はそんなに長い時間並ばずに食べることができます。まだこのお店に行ったことがない方、つけ麺は食べたことがあるけどあまり好きではないという方は一度このお店に行ってみたほうがいいと思います。他のどこにもないオリジナルな、それでいて関東でも屈指のつけ麺を食べることができるはずです。これを書いているとだんだん「はやし家」のつけ麺が食べたくなってきちゃいました。

2008年4月24日木曜日

Tendon

浅草に行列ができる天丼の有名店があります。「まさる」という名前のお店なんですが、1947年に開店し、天丼の味が評判を呼び、その流れで天丼専門店になったそうです。かなりの老舗ですね。天丼の割に値段が高く、しかもいい食材を仕入れることができない日は営業しないそうです。かなりオラオラな営業形態ですが、だからこそ全てのお客さんが満足できるものを提供できるわけだと思うので、そういった職人的なお店は大好きです。メニュー構成は、車エビと、キスと、アナゴと、メゴチが乗っている「大入江戸前天丼」が3500円。天然の車エビが3本乗っている「活天然車エビ天丼」が4500円。そして説明不要の「みそ汁」が200円。以上の3品しかないそうです。オラオラですよねぇ。めちゃめちゃ高いですよねぇ。私が以前食べにいったときは、幸い行列はできてなくすんなり入ることができました。開店前から行列ができることもあるそうなので、本当に運がよかったんですね。私はエビだけでなく、色んな食材が食べたかったので、「大入江戸前天丼」を注文しました。でてきてびっくり、なんと大きな丼に車エビ、キス、アナゴ、メゴチが一つずつあふれんばかりにのっかっているじゃないですか。というか立ち上がって飛び出そうとしているようにも見えました。置物と呼んでもいいかもしれません。エビからかぶりついてみました。噂以上です。かぶりつくとまずぷりぷりと弾けるような弾力に驚きました。そしてかなりの大きさなので大味かと思えば、ものすごく繊細な甘味がありました。あれほどのエビはなかなか捕れるものではないと思うので、その味を維持するためにはやはり営業できない日があるのも仕方のないことなんだろうと思います。エビだけでなく、キスも、アナゴも、メゴチもそれぞれ絶品の一言で、上質の食材を選りすぐっているんだということをしみじみと感じることができました。その味を引き立てているのがなんともダシのきいている天つゆでした。なんと5時間以上もかけて仕込んでいるそうで、天丼にかける思いがひしひしと伝わってきました。きっと長い年月研究に研究を重ねてこの味ができあがったのでしょう。ついでにいうと、店員さんは頑固オヤジを想像していたのですが、ところがどうして、気軽に話してくれるとても優しい店主さんでした。きっと本当においしいと思うものだけをお客さんに食べさせたいと思っている店主さんなんでしょうね。