2008年5月18日日曜日
Misaki
神奈川県の三浦半島の南端に位置する三崎漁港は、南側にある城ヶ島が太平洋からの風や波を防ぐ天然の良港で、昭和20年代後半からマグロの遠洋漁業地として栄えてきました。昭和40年代には漁船の冷凍技術が進み、マグロの漁業領域も赤道を超えて世界中に広がりました。そして三崎港には、世界の海に広く分布して漁獲量の多いメバチマグロが、次々と水揚げされるようになりました。平成19年の取り扱量は約2万トンで、国内の漁港では一番多い量です。地魚も種類が豊富で、三崎の周囲では、アジ、カンパチ、サバ、メトイカなどが捕れます。三浦半島では大根やキャベツなどの栽培も盛んで、マグロだけでなく、他の食材も豊富な街なのです。三崎港の周りには、公園や遊覧船、日帰り温泉など、立ち寄ってみたいスポットも沢山あります。観光船の「にじいろさかな号」は三崎港から出港し、沖合いまで航行します。船内にある水中展望台室で魚の群れを眺めているのもとても幻想的な気分になります。車で橋を渡れば、わずか5分で城ヶ島に到着します。約4キロの島の周囲は岩礁に囲まれ、波に侵食されてできた断崖があらわになっています。ハマオモト、イソギク、ツワブキ、スイセンなどの草花が群生する海浜植物の宝庫で、絶好のハイキングコースです。のんびりしたいときは、横須賀市の長井地区にある「ソレイユの丘」がおすすめです。総面積21haという広大な敷地をもつ体験型農業公園で、その敷地内にある温浴施設「海洋深層水風呂 海と夕日の湯」からは海を見渡すことができ、雲のない日には遠くのほうに江ノ島が見えるそうです。三浦市三崎では毎週日曜日に三崎の朝市が開かれます。そこにはマグロや地魚、旬の地元産業野菜を積み上げた店が、30軒ほど立ち並びます。会場には「アジ一皿8尾」(500円)、「サンマ丸干し8尾」(500円)そしてマグロは「中落ち800g」(500円)、「尻尾の輪切り」(500円)と破格の値段です。朝市に間に合わない人には、三崎港に面した産直センター「うらり」があります。こちらは年中無休で営業しており、鮮魚、干物、地元産野菜など、三崎のあらゆる特産品が帰る人気スポットです。
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