2008年5月27日火曜日

Teppan-yaki

基本的には焼くということが中心になる鉄板焼きですが、高級な食材を使用するようになるとともに、それに合わせた調理法が続々と鉄板焼きの世界に浸透していきました。仕上げ、盛り付けの部分で、魅せる要素を高めるために、フレンチの技法が投入されることもあります。最近では鉄板の上での技術を熟知した料理人たちより、煮る、蒸すなどといった技法もあみだされています。それによって今までは鉄板の上では表現できなかった、新しいジャンルの料理との融合が進んでいます。鉄板を用いた料理が一般化したのは、戦後の闇市や屋台において廃品の鉄板の上で調理したのがはじまりとされています。現在では電気式のホットプレートが普及し、鉄板焼きの多くはキャンプ料理、お祭りの際の食事と位置づけられるようになりました。料理人が鉄板でステーキなどを調理し、カウンター越しに座るゲストに提供するスタイルは、寿司屋さんを参考にしてできたそうです。神戸発祥のステーキ店「みその」が元祖と言われており、料理人の見事な手さばきで楽しませるスタイルは外国人により好まれています。そして、海外でもTeppanyakiの名前で、日本料理のひとつとして知られており、海外でTeppanyakiといえばSushiTenpuraに並ぶ日本料理として位置づけられています。現在、日本ではステーキハウスから派生したタイプとともに、大きく勢力を伸ばしているのが、お好み焼きから派生したタイプの鉄板焼きです。最近ではこのタイプの鉄板焼き屋さんも高級食材を取り入れていくようになっています。東京都の新橋に、「いろり庵 然」というお店があります。懐かしい雰囲気をかもしだす和の趣は万人に好まれそうな落ち着きがあります。カウンター席と掘りごたつ式の広間、そしてテーブル個室と座敷個室の席があります。コースは、旬の鮮魚や野菜、和牛の囲炉裏焼きを中心として、前菜、御つくり、煮物がそろい、全てに料理人の技を感じることができます。焼酎や、日本酒も充実しており、漂う炭の香りに癒されながらほんのり酔えばとても趣があるでしょう。

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